“こがねいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄金色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は成るたけ早く男の側から遠ざかろうと思って、黄金色こがねいろに輝いている朝の空気の中を、次第に遠く遠くせ去るのであろう。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
横に落した紫の傘には、あの紫苑しおんに来る、黄金色こがねいろの昆虫のつばさの如き、煌々きらきらした日の光が射込いこんで、草に輝くばかりに見える。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
楽屋から演技場に出て来る通路は黄金色こがねいろの霧に籠められて、そこいらを動きまわる人間が皆、顕微鏡の中の生物いきもののように美しく光って見える。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)