しきがわら)” の例文
扉はなくなりのきは傾き、しきがわらの間からは草が生え茂って庭内はひどく荒れていて、二三日前に見た家屋の色彩はすこしもなかった。許宣は驚くばかりであった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
捕卒は家の前に立って手筈てはずを定め、門を開いて入って往った。扉は無くなりのきは傾き、しきがわらの間からは草が生え茂って庭内は荒涼としていて、二三日前に見た家屋の色彩はすこしもなかった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)