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煎茶
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せんちや
ふりがな文庫
“
煎茶
(
せんちや
)” の例文
夏目
(
なつめ
)
先生はペン皿の代りに
煎茶
(
せんちや
)
の
茶箕
(
ちやみ
)
を使つてゐられた。僕は
早速
(
さつそく
)
その
智慧
(
ちゑ
)
を学んで、僕の家に伝はつた
紫檀
(
したん
)
の茶箕をペン皿にした。
身のまはり
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若い
丁稚
(
でつち
)
が、店使ひにしては贅澤過ぎる
赤繪
(
あかゑ
)
の
茶碗
(
ちやわん
)
に、これも店使ひらしくない
煎茶
(
せんちや
)
をくんで、そつとお靜の傍にすゝめました。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
ど
)
うも
此
(
この
)
お
煎茶
(
せんちや
)
の器械からお
茶碗
(
ちやわん
)
からお
茶托
(
ちやたく
)
まで
結構尽
(
けつこうづく
)
め、
中々
(
なか/\
)
お店や
何
(
なに
)
かで
斯
(
か
)
ういふものを使ふお店は無い事で、
何
(
ど
)
うもお菓子まで
添
(
そ
)
へられて
恐入
(
おそれいり
)
ます
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
八
疊
(
でう
)
の
座敷
(
ざしき
)
に六
枚
(
まい
)
屏風
(
びやうぶ
)
たてゝ、お
枕
(
まくら
)
もとには
桐胴
(
きりどう
)
の
火鉢
(
ひばち
)
にお
煎茶
(
せんちや
)
の
道具
(
だうぐ
)
、
烟草盆
(
たばこぼん
)
は
紫檀
(
したん
)
にて
朱羅宇
(
しゆらう
)
の
烟管
(
きせる
)
そのさま
可笑
(
をか
)
しく、
枕
(
まくら
)
ぶとんの
派手摸樣
(
はでもやう
)
より
枕
(
まくら
)
の
總
(
ふさ
)
の
紅
(
くれな
)
ひも
常
(
つね
)
の
好
(
この
)
みの
大方
(
おほかた
)
に
顯
(
あら
)
はれて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
青疊に
煎茶
(
せんちや
)
の道具、廣々とした庭の
籬
(
まがき
)
に、紅紫白黄亂れ咲く菊を眺めて、いかにも心憎き處置振り、金と時間とに飽かした、豐かさが隅々までも行き屆きます。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
……
是
(
これ
)
から
案内
(
あんない
)
に
従
(
したが
)
つて十二
畳
(
でふ
)
許
(
ばかり
)
の
書院
(
しよゐん
)
らしい
処
(
ところ
)
へ
通
(
とほ
)
る、次は八
畳
(
でふ
)
のやうで
正面
(
しやうめん
)
の
床
(
とこ
)
には
探幽
(
たんにゆう
)
の
横物
(
よこもの
)
が
掛
(
かゝ
)
り、
古銅
(
こどう
)
の
花瓶
(
くわびん
)
に花が
挿
(
さ
)
してあり、
煎茶
(
せんちや
)
の
器械
(
きかい
)
から、
莨盆
(
たばこぼん
)
から
火鉢
(
ひばち
)
まで
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
煎茶
(
せんちや
)
の
宗匠
(
さうしやう
)
や、漢詩人などの東洋趣味と、
一緒
(
いつしよ
)
にされて堪るものではない。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“煎茶”の解説
煎茶(せんちゃ)は、緑茶の1つ。また、日本でよく飲まれるお茶(日本茶)の1つ。
狭義の「煎茶」とは日光を遮らずに栽培し、新芽を使い、何段階にも分けて茶葉を揉みながら乾燥させていく製法の緑茶である。
広義の「煎茶」とは、茶葉を揉まずに乾燥して粉末にした抹茶(てん茶)に対して、茶葉を湯に浸して(煮出して)成分を抽出する「煎じ茶」のことをいう。
玉露やかぶせ茶は栽培方法で日光を遮る点、また番茶は大きな葉や茎を使用する点において狭義の煎茶と異なる。
(出典:Wikipedia)
煎
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“煎茶”で始まる語句
煎茶器
煎茶茶碗
煎茶家
煎茶炉
煎茶道
煎茶茶椀