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頂戴
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ちようだい
ふりがな文庫
“
頂戴
(
ちようだい
)” の例文
「お父様、どうしませう。ジウラさんがこのまゝ死にでもしたら、あたしが殺したやうなものですわ。どうかして
頂戴
(
ちようだい
)
よ。早く/\」
ラマ塔の秘密
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
左樣
(
さやう
)
ならばと
挨拶
(
あいさつ
)
すれば
録之助
(
ろくのすけ
)
は
紙
(
かみ
)
づゝみを
頂
(
いたゞ
)
いて、お
辭儀
(
じぎ
)
申
(
まを
)
す
筈
(
はづ
)
なれど
貴孃
(
あなた
)
のお
手
(
で
)
より
下
(
くだ
)
されたのなれば、あり
難
(
がた
)
く
頂戴
(
ちようだい
)
して
思
(
おも
)
ひ
出
(
で
)
にしまする
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「さあ
最
(
も
)
う
起
(
お
)
きて
頂戴
(
ちようだい
)
」に
變
(
かは
)
る
丈
(
だけ
)
であつた。
然
(
しか
)
し
今日
(
けふ
)
は
昨夕
(
ゆうべ
)
の
事
(
こと
)
が
何
(
なん
)
となく
氣
(
き
)
にかゝるので、
御米
(
およね
)
の
迎
(
むかひ
)
に
來
(
こ
)
ないうち
宗助
(
そうすけ
)
は
床
(
とこ
)
を
離
(
はな
)
れた。さうして
直
(
すぐ
)
崖下
(
がけした
)
の
雨戸
(
あまど
)
を
繰
(
く
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おつと、
麦酒
(
ビイル
)
かい、
頂戴
(
ちようだい
)
。
鍋
(
なべ
)
は風早の方へ、煮方は
宜
(
よろし
)
くお頼み申しますよ。うう、好い
松茸
(
まつだけ
)
だ。京でなくてはかうは行かんよ——中が
真白
(
ましろ
)
で、
庖丁
(
ほうちよう
)
が
軋
(
きし
)
むやうでなくては。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此人
(
このひと
)
始
(
はじ
)
めは
大藏省
(
おほくらしやう
)
に
月俸
(
げつぽう
)
八
圓
(
ゑん
)
頂戴
(
ちようだい
)
して、
兀
(
はげ
)
ちよろけの
洋服
(
ようふく
)
に
毛繻子
(
けじゆす
)
の
洋傘
(
かうもり
)
さしかざし、
大雨
(
たいう
)
の
折
(
をり
)
にも
車
(
くるま
)
の
贅
(
ぜい
)
はやられぬ
身成
(
みなり
)
しを、一
念
(
ねん
)
發起
(
ほつき
)
して
帽子
(
ぼうし
)
も
靴
(
くつ
)
も
取
(
と
)
つて
捨
(
す
)
て
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「
叔母
(
をば
)
さん、ぢや
此
(
この
)
屏風
(
びやうぶ
)
は
頂戴
(
ちようだい
)
して
行
(
ゆ
)
きませう」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
佐「
蒲田
(
かまだ
)
、君は好い
莨
(
たばこ
)
を
吃
(
す
)
つてゐるぢやないか、一本
頂戴
(
ちようだい
)
」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
再
(
ふたゝ
)
び
言
(
い
)
ひそびれて
御馳走
(
ごちそう
)
の
栗
(
くり
)
枝豆
(
えだまめ
)
ありがたく
頂戴
(
ちようだい
)
をなしぬ。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
頂戴
(
ちようだい
)
します」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“頂戴”の意味
《名詞》
貰ったものを恭しく頭上に頂くこと。
ものを貰うことをへりくだって言う語。頂くこと。
食べることをへりくだって言う語。頂くこと。
(命令形のように用い)相手が自分にものを与えるよう働きかける語。
(動詞に助詞「て」が接続したものに後続し、命令形のように用い)その動作をすることを促す語。
《動詞》
頂戴する(ちょうだいする)
貰ったものを恭しく頭上に頂く。
ものを貰うことをへりくだって言う語。頂く。
食べることをへりくだって言う語。頂く。
(出典:Wiktionary)
頂
常用漢字
小6
部首:⾴
11画
戴
常用漢字
中学
部首:⼽
17画
“頂戴”で始まる語句
頂戴物
頂戴仕
頂戴致
頂戴金