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頂戴
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いただ
ふりがな文庫
“
頂戴
(
いただ
)” の例文
冬の頃から
頂戴
(
いただ
)
いていたものを、花見の客が無闇に立て込む今日此頃では忘れたかのようにお寿賀さんは夫れを
呉
(
く
)
れようともしない。
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「はいはい
申兼
(
もうしかね
)
ましたことなれど、この洗濯賃を
的
(
あて
)
にして、今日はまだ
御膳
(
ごぜん
)
を
頂戴
(
いただ
)
きましねえ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
のっそりもまた一
ト
気性、
他
(
ひと
)
の
巾着
(
きんちゃく
)
でわが口
濡
(
ぬ
)
らすようなことは好まず、親方まことにありがとうはござりまするが、御親切は
頂戴
(
いただ
)
いたも同然、これはそちらにお納めを
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今にキット良い処へ
嫁付
(
かたづ
)
けて遣るって仰言って、着物なんか幾つも
頂戴
(
いただ
)
いて参りましたの。今、
平常
(
ふだん
)
に着ておりますのも奥さんのお若い時のを、派手になったからって下すったのですわ
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これあたし
頂戴
(
いただ
)
いて行きますわ。
巴里祭
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
『ヘイ。それなら私も
頂戴
(
いただ
)
きまっしょう』
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“頂戴”の意味
《名詞》
貰ったものを恭しく頭上に頂くこと。
ものを貰うことをへりくだって言う語。頂くこと。
食べることをへりくだって言う語。頂くこと。
(命令形のように用い)相手が自分にものを与えるよう働きかける語。
(動詞に助詞「て」が接続したものに後続し、命令形のように用い)その動作をすることを促す語。
《動詞》
頂戴する(ちょうだいする)
貰ったものを恭しく頭上に頂く。
ものを貰うことをへりくだって言う語。頂く。
食べることをへりくだって言う語。頂く。
(出典:Wiktionary)
頂
常用漢字
小6
部首:⾴
11画
戴
常用漢字
中学
部首:⼽
17画
“頂戴”で始まる語句
頂戴物
頂戴仕
頂戴致
頂戴金