“正子刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝのつ50.0%
しやうこゝのつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて上野の正子刻こゝのつの鐘が鳴ると、奧の稽古部屋から、不氣味な笛の音が、明る過ぎるほど明るい眞晝の大氣に響いて、地獄よみの音樂のやうに聞えて來るのです。
今晩正子刻しやうこゝのつ(十二時)裏の物置の前へ忍んで來ておくれ。お前の欲しいものを、きつと渡してやる、——欲しい物といふのは、先代の遺言状さ。