辿タド)” の例文
其東に平たくて低い背を見せるのは、聞えた香具山カグヤマなのだらう。旅の女子ヲミナゴの目は、山々の姿を、一つ/\に辿タドつてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
片破れ月が、アガつて来た。ソレカヘツて、あるいてゐる道のホトリスゴさを照し出した。其でも、星明りで辿タドつて居るよりは、よるべを覚えて、足が先へ/\と出た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だがやつぱり、をとゝひの道の続きを辿タドつて居るらしい気がする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)