“じしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
治承29.6%
自称14.8%
侍妾11.1%
時鐘7.4%
自性7.4%
自笑7.4%
自証7.4%
侍将3.7%
時尚3.7%
時正3.7%
時粧3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつての承久ノ乱や、寿永じゅえい治承じしょうの大戦のさいでも、都の北山、嵯峨野さがののおくには、平家のきずなや権門をのがれ出た無髪の女性たちには、修羅の外なる寸土の寂地じゃくちがゆるされていたともいう。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしが鬼界が島に渡ったのは、治承じしょう三年五月の末、ある曇ったひる過ぎです。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自称じしょう金鉱主きんこうぬし
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、頓馬とんまな声を出して、初めてうしろに気がつくと、笠を縁がわへ押ッぽり出し、紺合羽こんがっぱの片袖を撥ねて、きせるのがん首で無断に座敷の煙草盆たばこぼんを引きよせている自称じしょう珍客様。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなことから、この人をどう取り扱うべきであろう、今すぐに妻の一人としてどこかの家へ迎えて住ませることは、世間から非難を受けることであろうし、そうかといって他の侍妾じしょうらといっしょに女房並みに待遇しては自分の本意にそむくなどと思われて心を苦しめていたが、当分は山荘へこのまま隠しておこうと思うようになった。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
しかも、その一瞬間に見た夢の内容が、実際は二十何時間の長さに感じられたので、これを学理的に説明すると、最初と、最終の二つの時計の音は、真実のところ、同じ時計の、同じ唯一つの時鐘じしょうの音であり得る……という事が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
酒は性智を表わしたものでその自性じしょうの智慧を日々よく用いよと勧められたまでであるというような具合に、すべて真実仏教の道理に合するように説明せられて、そうして像は邪統派の像をそのまま正統派の仏教の解釈に利用してしまったのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
泣く/\もひつぎを出だす暮の月 自笑じしょう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
おのが子孫が何人にまれ、およそ後人に刀剣鍛錬に志して達成を望む者、もしこの孫六のやすりを手がけるきょうまですすんだならば彼こそはその箱の中の指書ししょを見て、ひいてはそれより、二刀の柄から水火秘文状を掘り出しても差支えのない人物であることを自証じしょうするものだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それを見て、侍将じしょうのひとり劉巴りゅうはあざな子初ししょというものが、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その書は随時世人せいじんを啓発した功はあるにしても、おおむね時尚じしょうを追う書估しょこ誅求ちゅうきゅうに応じて筆を走らせたものである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこで暦を見るに、彼岸は春二月のせつより十一日目にいり七日の間を彼岸という、昼夜とも長短なく、さむからず、あつからざる故時正じしょうといえり。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
死罪、遠島、重追放などの、家を失った数々の人間の子は、必然、浮浪者のなかまに入り、また、良家の子弟ではあっても、世のばからしさ、あほらしさから、犬になりたい仲間もえ、両々相俟あいまって、糜爛びらんした時粧じしょう風俗とともに、天下不良化の観をつくった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)