時鐘じしょう)” の例文
余程よほど精巧に出来ていると見え、大地震に会っても、別に狂いも出来ず、現に今でも、人間の背丈せたけ程もある太い鋼鉄針が動いているし、時間時間には教会堂のかねの様な時鐘じしょうが鳴り響くのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは時計の時鐘じしょうが、九時を打つ五分前に、器械から外れた音であった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
同じ唯一つの時鐘じしょうの音であり得る……という事が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)