“順繰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんぐり57.1%
じゅんぐ28.6%
じゆんぐり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にも手紙を書くのと散歩とは欠かさなかった。方々に居る友達へ順繰じゅんぐりに書いた。大方端書はがきであった。彼は誰にも彼にも田舎生活の淋しい単調なことを訴えた。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
私共が引越当年生れた赤ン坊が、もう十七になるのです。赤ン坊が青春男女になり、青年が一人前になり、男女ざかりが初老になり、老人が順繰じゅんぐり土の中に入るも自然の推移うつりです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして真先に立つた一人が、其辺そこら道傍みちばたに芽ぐんでゐる草の葉を摘むで、それに味噌をつけて食べると、あとに続いた者は順繰じゆんぐりにその葉を摘取つみとつて食はなければならぬ。