伴侶みちづれ)” の例文
冥界めいかい伴侶みちづれか、はか相借家あひじやくやか、とまであやしんだ二人ふたりをんなが、別條べつでうなく、しかも、そろつてうつくしいかほげてたから。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我等は十の鬼と共に歩めり、げに兇猛なる伴侶みちづれよ、されど聖徒と寺に浮浪漢ごろつき酒肆さかみせに 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
妙におどけた小さいセエラは、父にとってこそ、なくてはならぬ伴侶みちづれだったのです。
本目ほんめひつけたときかれ不安ふあんねんきんないのであつた。……不思議ふしぎ伴侶みちづれである。姿すがたいろらした、朦朧もうろうとしたをんな抱合だきあつたかげは、汽車きしや事變じへんのあるべき前兆ぜんてうではないのであらうか。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蟹五郎 帰途かえりはお池へ伴侶みちづれだ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)