“はんりょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伴侶97.8%
煩慮2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは曾祖父の友でもあったが、また同じく、祖父の終生の伴侶はんりょでもあった。一家の悲喜哀楽の一世紀が、それから立ちのぼっていた。
左大臣はおろか、帝のきさきと云ってもよい程の容貌と品威に恵まれた人が、相手もあろうに無能力者の老翁の伴侶はんりょとなったのである。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その幻想された冷たさに、私の長いあひだの煩慮はんりょに熱せられた心が流れ入つた。私は或ひはこの女性によれば、自分の身をふたたび冷やし得るかも知れぬと夢想した。この夢想は快いものだつた。
母たち (新字旧仮名) / 神西清(著)