“黒物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろいもの50.0%
くろもん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髭に続いてちがいのあるのは服飾みなり白木屋しろきや仕込みの黒物くろいものずくめには仏蘭西フランス皮のくつ配偶めおとはありうち、これを召す方様かたさまの鼻毛は延びて蜻蛉とんぼをもるべしという。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何の因縁によるのか、ここでも上手じょうて白物しろもん下手げて黒物くろもんとが対峙たいじする。対峙するというより、むしろ白物のみが存在するという方がいいかもしれぬ。黒物の方は振り向く者がない。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)