“嗣子(しゝ)” の例文
一説に曰く、桔梗の方が俄(にわ)かに公を疎(うと)んずるようになったのは、公が最初の約束に背(そむ)いて則重の嗣子(しゝ)を殺害したのが原因であると。
そこで妾の腹に出來ても、自分の種(たね)は種であるといふところから、周三を連れて來て嗣子(しゝ)としたのであつた。從ツて目的がある。父は、周三を自分の想通(かんがへどほ)りに動く木偶(でく)になツて貰(もら)ひたかツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)