嫁合めあわ)” の例文
「その気で付き合おうか——もっともお雪は駄目だぜ、あれは石井家の倅の幾太郎に嫁合めあわせることになったそうだから」
支配人の用助さんは私より三つ年上の五十四で、養子の金三郎さんは二十五、ゆくゆくは主人のめいのおもんさんと嫁合めあわせることになっておりますが——
谷中の長海寺の越前屋の墓所の塔の中に、金次をお辰と嫁合めあわせて越前屋の相続人にすると書いた佐兵衛の遺言状は、その晩のうちに見つかったのでした。
手代の千代松ちよまつ嫁合めあわせ暖簾を分けるはずだったが、近頃大黒屋は恐ろしい左前で、盆までに二三千両まとまらなきゃ主人の常右衛門首でもくくらなきゃならねえ
幸い其方と采女と甚三郎はいずれも定まる配偶もない。差し当り、其方に多与里を嫁合めあわせようと思うがどうじゃ
彦太郎の娘おてるはとって十六、行く行くは兵太郎に嫁合めあわせるつもり、本人同士もその気でおりますが、なにぶんまだお人形の方が面白がる幼々ういういしさを見ると
一つは継母のお嘉代が文次郎を武士にするために、素姓の怪しい九郎助の娘などと嫁合めあわせる気は毛頭なかったことも、若い二人を苦しめる原因の一つだったのです。
「狐の嫁入?——娘のおチュウを番頭の忠吉に嫁合めあわせるというお伽話とぎばなしの筋なら知っている」
ゆくゆく越前屋の身上しんしょうはこの甥に譲られるだろうという噂もありますが、一方吉三郎と嫁合めあわせるはずで、同じ越前屋に引取って養っている姪のお辰は、もう一人の甥の金次と気が合い
老番頭の嘉助かすけと手代の福三郎、これは遠縁に当る男で、いずれは、大黒屋のめいで、奉公人とも娘分ともなく養われている、お徳と嫁合めあわせて、暖簾のれんを分けるだろうと言われている男でした。
お道とお杉の二人のめいのうち、自分に親しかった弟の娘で、美しくて女一と通りの諸芸にもうとくないお道を偏愛へんあいし、それと手代の徳松を嫁合めあわせて、相模屋の身上を譲るつもりであったこと