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娶合
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めあわ
ふりがな文庫
“
娶合
(
めあわ
)” の例文
娶合
(
めあわ
)
せられた呉侯が、その婿たるお方のかくばかりな苦境をば、何とて他に見ましょうぞ。臣下に対して、表向き、きびしく約束の履行を
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翌
(
あく
)
る日はすぐ公儀の御届を済ませ、石崎平馬が承知なら、娘のお礼をそのまま嫁にして、助十郎と
娶合
(
めあわ
)
せると言い出した
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
盲人の不評を庇護した
許
(
ばか
)
りでなく、一人の子供の乳母で子供が乳離れしてからまだ家にいた女を盲人に
娶合
(
めあわ
)
せて本家の向う側に小さな雑貨店を出させた。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ゆくゆくは徳三郎に
娶合
(
めあわ
)
せようという話もありますが、年が違い過ぎるので、お勇の方で承知しそうもありません。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「押しつけがましゅうござるが、拙者と月江殿をお
娶合
(
めあわ
)
せ下さること、お許し願えましょうか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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内儀のお蔦は一年
孤閨
(
こけい
)
を守った上、親類方の相談で、支配人をしていた、主人の義理の甥由兵衛に
娶合
(
めあわ
)
せ、升屋の身上は、小揺ぎもなく立って行きました。
銭形平次捕物控:049 招く骸骨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
曹操がそれを
愍
(
あわ
)
れんで自身の一女を
娶合
(
めあわ
)
せたので、諸人の尊重をうけてきたが、ようやくその
為人
(
ひととなり
)
が現われてくるにつれて天性やや
軽躁
(
けいそう
)
、そして
慳吝
(
けち
)
な
質
(
たち
)
も見えてきたので
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
高弟の川波勝弥と
娶合
(
めあわ
)
せてこの道場を継がせるつもりだったのが、柴田弾右衛門が癈人同様になって、道場の前途がはなはだ心細くなった上、川波勝弥が近頃望まれて
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もし玉蘭が好きになったら、行く末、そちの妻に
娶合
(
めあわ
)
せてつかわすぞ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一人をお嬢様と
娶合
(
めあわ
)
せて、跡取りにするということになりましたが、その時左太松どんはお
国
(
くに
)
という女と
懇
(
ねんご
)
ろになっていて、お嬢さんの婿には、祐吉どんと
定
(
き
)
まりました
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
御弟子
(
みでし
)
のうちから、一人の若人をちょうだいして、私の
末姫
(
すえ
)
の
女
(
むすめ
)
と
娶合
(
めあわ
)
せたいと考えまするが、上人に、お言葉添えをしていただかれましょうや? ……」
琥珀
(
こはく
)
の珠でもあるような上人の
眸
(
ひとみ
)
が
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どちらも二十四で、いずれお吉お雪姉妹に
娶合
(
めあわ
)
せるのではないかと世間では言っております。
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
万一
眼識
(
めがね
)
にかなえば、お品——出戻りの
醜
(
まず
)
い面じゃ、大して有難くもあるまいが、とにかく、お品と
娶合
(
めあわ
)
せるなり、それが
厭
(
いや
)
なら外から嫁を取って、俺の跡を継がしてもいい
銭形平次捕物控:019 永楽銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これだけ美しくなると、
娶合
(
めあわ
)
せるような人間の男は、そうザラに転がっては居りません。縁談は降るようにありますが、選り好みするともなく、到頭十九の春を迎えてしまいました。
新奇談クラブ:03 第三夜 お化け若衆
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
世間ではそれを清次郎に
娶合
(
めあわ
)
せることとばかり思い込んでおりましたが、どうしたことかそんな様子もなく、半年ほど前から清水家に掛り人になっている、お夏という十八になる娘と
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それからもう一つ、四方屋の跡は誰に取らせるのかという問いに対しては、手代の喜三郎は遠縁の者で心掛けも人柄も悪くないし、お秀との仲も好いから二人を
娶合
(
めあわ
)
せて跡を取らせる
心算
(
つもり
)
。
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
半次郎はすっかり改心して真人間に返り、その心持を実行に移すために死んだ孫六の倅孫三郎に、妹のお梅を
娶合
(
めあわ
)
せて、翁屋の家督をゆずり、自分は蔭ながら翁屋の家業回復につとめました。
銭形平次捕物控:128 月の隈
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
手代の千吉(後の総七)と娘のお信を
娶合
(
めあわ
)
せ、越前屋の跡取りにしてからは、少し
自棄
(
やけ
)
気味で遊び始め、時のはずみで、お粂のような鉄火者と一緒になりましたが、フトした事から、先代の総七が
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お孃さんと
娶合
(
めあわ
)
せて、丁子屋の後を繼がせるといふ話ですが」
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もっとも、娘のお民は出羽屋さんでお世話になって、奉公人と言っても、お客分同様、近いうちに、若旦那と
娶合
(
めあわ
)
せて下さるという、内々の話もあります。あの通り、歌舞伎役者のような若旦那ですから、娘はとんだ仕合せものですよ」
銭形平次捕物控:044 お民の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
娶
漢検1級
部首:⼥
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“娶”で始まる語句
娶