“家大人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとッさん50.0%
かたいじん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実はネ、お前にはまだ内々でいたけれども、家大人おとッさんはネ、行々はお前を文三に配合めあわせる積りでお出でなさるんだが、お前は……厭だろうネ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あんなもんでも家大人おとッさん血統ちすじだから今と成てかれこれ言出しちゃ面倒臭めんどくさいと思ッて、此方こッちから折れて出てれば附上ッて、そんな我儘わがまま勝手を云う……モウ勘弁がならない
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
文化丙寅五月十九日、長崎撫院ぶゐん和泉守曲淵公に従て東都を発す。巳時板橋に到て公小休こやすみす。家大人かたいじんここに来て謁見せり。余小茶店せうちやてんにあり。頼子善らいしぜん送て此に到る。午後駅を出て小豆沢あづさは村にいたる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)