“風呂番”の読み方と例文
読み方割合
ふろばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時候(じこう)と、時(とき)と、光線(くわうせん)の、微妙(びめう)な配合(はいがふ)によつて、しかも、品行(ひんかう)の方正(はうせい)なるものにのみあらはるゝ幻影(まぼろし)だと、宿(やど)の風呂番(ふろばん)の(信(しん)さん)が言(い)つた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
亀背で小男の愚楽老人(ぐらくろうじん)、この上様(うえさま)のお風呂番(ふろばん)は、垢(あか)すり旗下(はたもと)と呼ばれて、たいへんな学者で、かつ人格者だった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
オペラ館の楽屋口に久しく風呂番(ふろばん)をしていた爺さんがいた。三月九日の夜に死んだか、無事であったか、その後興行町の話が出ても、誰一人この風呂番の事を口にするものがない。
草紅葉 (新字新仮名) / 永井荷風(著)