“つりあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣合66.7%
権衡8.3%
配合8.3%
均斉4.2%
均合4.2%
均整4.2%
均衡4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家庭と家庭が出ず入らずの貧乏ってことも釣合（つりあい）が取れる。縁談は英語でマッチだろう。要するにマッチだ。マッチ即ち釣合だ
ロマンスと縁談 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
成るほど身体の中の第一に位する首と云う大切の権衡（つりあい）がなくなったのだから全体が頽（くず）れるのは当然だ。
幽霊塔 (新字新仮名) ／ 黒岩涙香(著)
手は刀を離さず、必死と成（なっ）て夢我（むが）夢中、きらめく刃（やいば）は金剛石の燈下に転（まろ）ぶ光きら／＼截切（たちき）る音は空（そら）駈（かく）る矢羽（やばね）の風を剪（き）る如く、一足退（すさ）って配合（つりあい）を見（み）糺（ただ）す時は琴（こと）の糸断えて余韵（よいん）のある如く、意（こころ）糾々（きゅうきゅう）気昂々（こうこう）
風流仏 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)
そのため私たちの筋肉はだんだん元来（もとから）の機能（はたらき）を失って行きつつあると言われました。また私たちの体の支えかたも本当でないため、体の均斉（つりあい）がとれてない。
仏教人生読本 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
氏が自然運動によって得られた均斉（つりあい）の取れた体格とその機能（はたらき）に私は感じ入りました。
仏教人生読本 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
立派な作、豊饒（ほうじょう）な作、こう讃えるより外はない。上部左右には四角の面相対し、合せて下部一条の円筒形に相対する。驚くべき確かな均合（つりあい）とその調和。
工芸の道 (新字新仮名) ／ 柳宗悦(著)
均整（つりあい）が取れていなければならないのだ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
なぜ、妖怪（ばけもの）は妖怪であって、人間でないか？　彼らは、自己の属性の一つだけを、極度に、他との均衡（つりあい）を絶して、醜いまでに、非人間的なまでに、発達させた不具者だからである。
悟浄出世 (新字新仮名) ／ 中島敦(著)