あし)” の例文
紫の房々とした葡萄ぶどうの房を描いて、光線をあしらった、そこにばかり日の影がして、明るいようで鮮かな、露垂るばかりの一面の額、ならべて壁に懸けた標本の中なる一輪の牡丹ぼたんくれない
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)