“くば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クバ
語句割合
90.9%
久場3.6%
狗馬1.8%
蒲葵1.8%
配分1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞる、日本橋にほんばし檜物町ひものちやう藤村ふぢむら二十七疊にじふしちでふ大廣間おほひろま黒檀こくたん大卓だいたくのまはりに、淺葱絽あさぎろ座蒲團ざぶとんすゞしくくばらせて、一人ひとり第一番だいいちばん莊重さうちようひかへてる。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最も近い久米赤島くめあかしまへも三十里という洋上の無人島、胡馬こばまたは久場くばという小島にも、やはり鼠が住んでいた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
世情は常に眼前にぢやくして走り天理は多く背後にあらはれ来るものなれば、千鐘の禄も仙化せんげの後には匹夫の情をだに致さする能はず、狗馬くばたちまちに恩を忘るゝとももとより憎むに足らず
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
沖縄でも屍体を蒲葵くばの縄で縛り埋めたが、硬直せる屍体の膝を折ることなどもあって、実に惨たらしいものであったと聴いている。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
それから試験場へ入って、腰かけ、答案用紙が配分くばられ、前方の黒板の上に試験問題の紙が貼られると、またしても胸がどき付いて仕方がありませんでした。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)