よえ)” の例文
太「はい、伯父様貴方あんたしっかりしねえではいけませんよ、七十八十の爺さまではなし、死ぬなんぞというよええ気を出しては駄目でがんす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ええ、気がよええッ」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仙「えお侍、訳は知りませんがこれは仲の幇間で、一人は通り掛りの者だ、よええ町人をつらめえて御詫ごたくを云わなくッても宜かろう、エお侍」
仙「わっちは通りがゝりのものだが、見兼たからなけ這入へえったのだ、よええ町人を斬るのるのと仰しゃるが、弱えものを助けるのが本当のお侍だ」
わしもこれからちったア貴方あんたに楽でもさせべいと心得て居りやすから、よええ心を持っちゃ駄目でがんすよ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
打たれては間に合いませぬから胸をくと逆蜻蛉を打って顛覆ひっくりけえったゞ、ねえまア向うがよええからだ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴方あなた待ってくんなせえ、困った人だ皿をほうっちゃア困りますよ、よええ者いじめして貴方あんた困るじゃアねえか、大概ていげえにしてくんなせえ、此家こゝ連藏れんぞうさんは居ねえが、内儀かみさんは料理して居る
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
立てゝ上げてえが立てようががんしなえ、相手が悪いならば、あんた方の顔も立てゝ上げやしょうが、よええ者いじめをするにも程がある、此様こんなかたはナニ子供のような重さんの頭を
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「なんよええ事を云うな」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)