“よわき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弱気40.0%
30.0%
弱氣10.0%
微弱10.0%
羸弱10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チャイコフスキーの弱気よわきは徹底的で、喝采かっさいに好い心持こころもちになるなどはもってのほかのことであり、自分に集まる人気や讃辞さえも極度に恐れる風があった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
しきイザとすゝむ箱枕はこまくらのみならぬ身の親父が横に成たる背後うしろへ廻り腰より足をさす行手ゆくてよわきかひなも今宵此仇このあだたふさんお光の精神是ぞ親子が一世の別れときはまる心は如何ならん想像おもひやるだにいたましけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼と私をもう一度つなぐやうな、或るり得ない變化が、自分の周圍に起つて來るのを待つてゞもゐるやうに、一日々々を引きずつて暮す程馬鹿げた弱氣よわきなことがあらうか。
「わが恩恵なんじに足れり。わが能力ちからは、弱きうちに全うせらるればなり。」然ればキリストの能力ちからの我を庇わんために、寧ろ大いに喜びて我が微弱よわきを誇らん。
パウロの混乱 (新字新仮名) / 太宰治(著)
わが老健すこやかを鼻にかけて今世いまどきの若者の羸弱よわきをあざけり、転地の事耳に入れざりししゅうとも、現在目の前に浪子の一度ならずに喀血するを見ては、さすがに驚き——伝染の恐ろしきを聞きおれば——恐れ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)