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噂
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うは
ふりがな文庫
“
噂
(
うは
)” の例文
院長
(
ゐんちやう
)
の
某
(
なにがし
)
が
媒
(
なかだ
)
ちをしたのだといふ
噂
(
うは
)
さもあつた。
人々
(
ひと/″\
)
はたゞ
彼女
(
かのぢよ
)
も
弱
(
よわ
)
い
女
(
をんな
)
であるといふことのために、
目
(
め
)
を
蔽
(
おほ
)
ひ
耳
(
みゝ
)
を
掩
(
おほ
)
うて
彼女
(
かのぢよ
)
を
許
(
ゆる
)
した。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
巡
(
めぐ
)
らし
段々
(
だん/\
)
聞
(
きけ
)
ば丁山小夜衣の兩人共に
追々
(
おひ/\
)
全盛
(
ぜんせい
)
に成て
朝夕
(
あしたゆふべ
)
に通ひ來る客も
絶間
(
たえま
)
なく吉原にても今は一二と呼るゝとの
噂
(
うは
)
さを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
稚兒
(
ちご
)
になつて出た町の小娘たちの中で、髮の
結
(
ゆ
)
ひ振り、顏の作りから、着物の
柄
(
がら
)
、身の𢌞はりの
拵
(
こしら
)
へまで、
總
(
すべ
)
てが
都風
(
みやこふう
)
で、
支度
(
したく
)
に大金をかけた町長の娘にも光を失はしたお光の
噂
(
うは
)
さは
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
乘
(
の
)
り
入
(
い
)
れし
車
(
くるま
)
は
確
(
たし
)
かに
香山家
(
かやまけ
)
の
物
(
もの
)
なりとは、
車夫
(
しやふ
)
が
被布
(
はつぴ
)
の
縫
(
ぬひ
)
にも
知
(
し
)
れたり、十七八と
見
(
み
)
えしは
美
(
うつ
)
くしさの
故
(
ゆゑ
)
ならんが、
彼
(
あ
)
の
年齡
(
としごろ
)
の
娘
(
むすめ
)
ほかに
有
(
あ
)
りとも
聞
(
き
)
かず、
噂
(
うは
)
さの
令孃
(
ひめ
)
は
彼
(
あ
)
れならん
彼
(
あ
)
れなるべし
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
噂
(
うは
)
さが
先
(
さ
)
きか、
或
(
あるひ
)
は
事實
(
じじつ
)
が
先
(
さ
)
きか——それはとにかく
魔
(
ま
)
がさしたのだと
彼女
(
かのぢよ
)
はあとで
恥
(
は
)
ぢつゝ
語
(
かた
)
つた——
間
(
ま
)
もなく
彼女
(
かのぢよ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
共
(
とも
)
に
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
聞居しが此頃人の
噂
(
うは
)
さには伊勢五の養子千太郎は
再度
(
ふたゝび
)
小夜衣の
許
(
もと
)
へ
通
(
かよ
)
ひ初めしと聞えしかば以ての
外
(
ほか
)
に
驚
(
おどろ
)
けども是は全く人の
惡口
(
わるくち
)
成
(
なら
)
ん千太郎樣にはよもや我が
異見
(
いけん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時々なア、あんたの
噂
(
うは
)
さをして、
何
(
ど
)
うしてはるやろな、お
父
(
とツ
)
つアんのお墓もあるのやよつて、一遍來なはるとえゝないふて、失禮やがわしは自分の子のやうに思はれるいふてはりますのや。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さらば
噂
(
うは
)
さも
嘘
(
うそ
)
にはあらず、
嘘
(
うそ
)
どころか
聞
(
き
)
きしよりは
十倍
(
じふばい
)
も
二十倍
(
もつと
)
も
美
(
よ
)
し、さても、
其色
(
そのいろ
)
の
尋常
(
なみ
)
を
越
(
こ
)
えなば、
土
(
つち
)
に
根生
(
ねお
)
ひのばらの
花
(
はな
)
さへ、
絹帽
(
しるくはつと
)
に
挾
(
はさ
)
まれたしと
願
(
ねが
)
ふならひを、
彼
(
あ
)
の
美色
(
びしよく
)
にて
何故
(
なにゆゑ
)
ならん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
付て
噂
(
うは
)
さしけるゆゑ
彌々
(
いよ/\
)
人々
集
(
あつま
)
り來り自身番の前は
錐
(
きり
)
を立る地もなき程なれば
番人
(
ばんにん
)
は
鐵棒
(
かなぼう
)
を引出し皆々人を拂ひ
退
(
のけ
)
るに笠原粂之進は大橋文右衞門并びに油屋の番頭久兵衞の兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人
(
ひと
)
の
噂
(
うは
)
さと
共
(
とも
)
に
彼女
(
かのぢよ
)
の
傷
(
いたで
)
はだん/\その
生々
(
なま/\
)
しさを
失
(
うしな
)
ふことが
出來
(
でき
)
たけれど、
猶
(
なほ
)
幾度
(
いくど
)
となくその
疼
(
いた
)
みは
復活
(
ふくくわつ
)
した。
彼女
(
かのぢよ
)
は
靜
(
しづ
)
かに
悔
(
く
)
ゐることを
知
(
し
)
つた。それでも
猶
(
なほ
)
その
悔
(
くゐ
)
には
負惜
(
まけを
)
しみがあつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
“噂”の解説
噂(うわさ)は、その内容が事実であるかどうかを問わず、世間で言い交わされている話のこと。類義語として流言、飛語(蜚語)、風説、デマ、ゴシップなどがある。語源は「浮沙汰(うわさた)」である。デマの流布行為は名誉毀損・信用毀損罪や偽計業務妨害罪に問われる。
噂は口コミ、また歴史的には落書(落し文)、現代ではインターネットなどの媒体を通じて流布される。
(出典:Wikipedia)
噂
漢検準1級
部首:⼝
15画
“噂”を含む語句
噂話
御噂
噂好
噂咄
金鯱噂高浪
名大津画噂一軸
噂出
噂種
噂立
噂計
御噂承
御噂申出