“物詣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものもう33.3%
ものまい26.7%
ものもうで20.0%
ものまうで13.3%
ものまう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨年の秋鳥部寺とりべでら賓頭盧びんずるうしろの山に、物詣ものもうでに来たらしい女房が一人、わらわと一しょに殺されていたのは、こいつの仕業しわざだとか申して居りました。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
昔名古屋の近くの村で、五つ六つばかりの男の子が、人に連れられて物詣ものまいりに行く途中、しきりにこの鳥の啼く声を聴いて、一人で嬉しそうに笑っていた。
数年このかた物詣ものもうでなどするにつけてもどうかもう一人ぐらい女の子でもお授け下さるようにとお祈りし続けていたが、だんだんそんな望も絶えた年頃になり
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
物詣ものまうでの女房 御覧なさいまし。可笑をかしい法師が参りました。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
昨年さくねんあき鳥部寺とりべでら賓頭盧びんづるうしろやまに、物詣ものまうでにたらしい女房にようぼう一人ひとりわらはと一しよにころされてゐたのは、こいつの仕業しわざだとかまをしてりました。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)