“ものもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物詣83.3%
物申16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時信康は物詣ものもうでに往った帰りに、城下のはずれを通った。ちょうど春の初めで、水のぬるみめたころである。とある広いぬまのはるか向うに、さぎが一羽おりていた。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
恋しい女と連れ立ってゆく物詣ものもうでには、かえって供のない方が打ちくつろいでよいとも思ったので、きょうはわざと徒歩かちで来たのであるが、この俄雨に逢って彼はすこし当惑した。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さては誰も物申ものもうに応うるものが無かったのであろう。女中おんな外出そとでで? お蔦は隠れた。……
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)