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『菎蒻』
ふりがな文庫
『
菎蒻
(
こんにゃく
)
』
底冷えのする寒さで眼がさめた。夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が鈍い電灯の灯かげの中にたよりなくうきあがって見える。自分の力で支えきれないような不安がどっと胸にこみあげてきたのである。生 …
著者
尾崎士郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」中央公論社、1937(昭和12)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約47分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
灯
(
ほ
)
何
(
いず
)
外
(
そ
)
陥
(
おとしい
)
狡
(
ず
)
凭
(
よ
)
陥
(
お
)
窓框
(
まどがまち
)
翳
(
かげ
)
躱
(
かわ
)
疾
(
と
)
萎
(
しお
)
褞袍
(
どてら
)
蹶起
(
けっき
)
流行
(
はや
)
鈍
(
にぶ
)
銀杏
(
いちょう
)
階下
(
した
)
隙
(
すき
)
生命
(
いのち
)
法螺
(
ほら
)
気圧
(
けお
)
此処
(
ここ
)
正午
(
ひる
)
敲
(
たた
)
扉
(
ドア
)
戦
(
おのの
)
恃
(
たの
)
小遣
(
こづかい
)
埃
(
ほこり
)
唯
(
ただ
)
味
(
あじわ
)
何時
(
いつ
)