“かんがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
感慨46.0%
灌漑44.0%
旱害4.0%
冠蓋2.0%
監外2.0%
観崖2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下てんか役人やくにんが、みな其方そちのやうに潔白けつぱくだと、なにふことがないのだが。‥‥』と、但馬守たじまのかみは、感慨かんがいへぬといふ樣子やうすをした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
灌漑かんがいの便に乏しく、毎年梅雨期に入ると雨水が氾濫はんらんして水害に悩まされている吉良郷の住民のために丘陵の起伏を利用して築いた堤防である。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
疫病流行に関しては伝染病研究所や衛生試験所やその他いろいろの施設があり、風水ふうすい旱害かんがいに関しても気象台や関係諸機関が存在しているようである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
火急に酒脯銭財を郊にいたし、祭り、三たびその名を呼ぶと、玄石白馬に乗り、朱衣をけ、冠蓋かんがい前後騎従数十人、別に二人の青衣あって節を執って前引し、呵殿かでんして来り
だが、武松の眼で見ると、監房かんぼうの中にウヨウヨしている顔よりも、警棒やくさりを鳴らして、監外かんがいを威張ッて歩いている顔のほうが、どう見ても“善”でなく“悪”の徽章きしょうに見えてしかたがない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
午後迄柊屋ひいらぎや旅館に休憩。午後烏丸一条南中田余瓶よへい居に行き、小野竹喬ちくきょう、福田平八郎、金島桂華、高倉観崖かんがい吉井勇よしいいさむ、谷崎潤一郎、年尾、立子と共に会席の饗に預る。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)