“鶉籠”の読み方と例文
読み方割合
うずらかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という評判を得、邸内はまたたくうちに、天下の稀種きしゅを入れた鶉籠うずらかごやら黄金やしろがねの鳥籠で足のふみばもなくなったなどという話もある。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ神経衰弱にして狂人なるがため、『猫』を草し『漾虚集ようきょしゅう』を出し、また『鶉籠うずらかご』を公けにするを得たりと思へば、余はこの神経衰弱と狂気とに対して深く感謝の意を表するの至当なるを信ず。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
へへへ。実はさっきかわやへ立ったとき、小窓からのぞいてみたんで。……すると鶉籠うずらかごかと思ったら、なんと鶏が一羽入れて飼ってある。ちょうど辺りを
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)