空風からつかぜ)” の例文
夕方少し前から急に変つたのだが、もう四月の声も聞かうといふのに、真冬の空風からつかぜのやうな寒風が吹き立つて、雪でもちらついて来さうな馬鹿陽気だつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)