“かごのなか”の漢字の書き方と例文
語句割合
籠中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより一同いちどう種々いろ/\まをしてかれ御前ごぜんにわびたりければ、幼君えうくんふたゝび御出座ごしゆつざありて、籠中かごのなかひとむかはせられ、「其方そのはうさほどまでにくるしきか」
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんなりともかなひたるを、あくまでしよくすべし」と強附しひつけ/\、御菓子おんくわし濃茶こいちや薄茶うすちや、などを籠中かごのなかところせまきまでたまはりつ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
幼君えうくん眞顏まがほにて、「くるしからず、はやつかはせ」とうながたまふ。さては仔細しさいのあることぞと籠中かごのなかひともたらせたり。彼男かのをとこいたこうじ、置處おきどころさまにて、冷汗ひやあせきてぞかしこまりたる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)