“置處”の読み方と例文
新字:置処
読み方割合
おきどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幼君えうくん眞顏まがほにて、「くるしからず、はやつかはせ」とうながたまふ。さては仔細しさいのあることぞと籠中かごのなかひともたらせたり。彼男かのをとこいたこうじ、置處おきどころさまにて、冷汗ひやあせきてぞかしこまりたる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
置處おきどころないまでに、みぎから、ひだりから、みちをせばめられて、しめつけられて、ちひさく、かたくなつて、おど/\して、其癖そのくせさうとする勇氣ゆうきはなく、およ人間にんげん歩行ほかうに、ありツたけのおそさで
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)