薄茶うす)” の例文
「いかがでしょう、だいぶ席が濁りましたから、ひとつあちらの茶室で、姪の不手前なお薄茶うすしあげたいと存じますが」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まア/\おいとしいことでございます……時に一寸ちよつと薄茶うすげやう鉄瓶点てつびんだてゞ……コレ/\其棗そのなつめい、るんでいからつておで……一ぷく鉄瓶点てつびんだてゞげませう
どうも誠に有難ありがたうございます、わたくしう一生涯しやうがい、お薄茶うすぷくでもいたゞけることでないと
「市十郎さま。お薄茶うすなど一ぷくおたていたしましょうか」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)