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薄茶
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うすちや
ふりがな文庫
“
薄茶
(
うすちや
)” の例文
「
何
(
なん
)
なりとも
氣
(
き
)
に
協
(
かな
)
ひたるを、
飽
(
あく
)
まで
食
(
しよく
)
すべし」と
強附
(
しひつ
)
け/\、
御菓子
(
おんくわし
)
、
濃茶
(
こいちや
)
、
薄茶
(
うすちや
)
、などを
籠中
(
かごのなか
)
所
(
ところ
)
狹
(
せま
)
きまで
給
(
たま
)
はりつ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「若旦那も御承知の上で御座います。勇次郎樣は御酒を召上らないので、時々
薄茶
(
うすちや
)
を欲しいと仰しやいます」
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又
(
また
)
折々
(
をり/\
)
は
其
(
そ
)
のお
方
(
かた
)
のお
供
(
とも
)
をいたして、
大坂
(
おほさか
)
で
有名
(
いうめい
)
な
藤田様
(
ふぢたさま
)
の
御別荘
(
ごべつさう
)
へ
参
(
まゐ
)
りまして、お
座敷
(
ざしき
)
を
拝見
(
はいけん
)
したり、
御懐石
(
ごくわいせき
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
した
跡
(
あと
)
で
薄茶
(
うすちや
)
を
頂
(
いたゞ
)
いたりして、誠に
此上
(
このうへ
)
もない
結構
(
けつこう
)
な事でございます。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ここに散る桜は白し玉葱の
薄茶
(
うすちや
)
の皮ゆ
青芽
(
あをめ
)
のぞけり
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
薄茶
(
うすちや
)
に、雪に、しらたま
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
父
(
とゝ
)
さま
無
(
む
)
二の
御懇意
(
ごこんい
)
とて
恥
(
はづ
)
かしき
手前
(
てまへ
)
に
薄茶
(
うすちや
)
一
服
(
ぷく
)
參
(
まゐ
)
らせ
初
(
そめ
)
しが
中々
(
なか/\
)
の
物思
(
ものおも
)
ひにて
帛紗
(
ふくさ
)
さばきの
靜
(
しづ
)
こゝろなく
成
(
な
)
りぬるなり
扨
(
さて
)
もお
姿
(
すがた
)
に
似
(
に
)
ぬ
物
(
もの
)
がたき
御氣象
(
ごきしよう
)
とや
今
(
いま
)
の
代
(
よ
)
の
若者
(
わかもの
)
に
珍
(
めづ
)
らしとて
父樣
(
とゝさま
)
のお
褒
(
ほ
)
め
遊
(
あそ
)
ばす
毎
(
ごと
)
に
我
(
わが
)
ことならねど
面
(
おも
)
て
赤
(
あか
)
みて
其坐
(
そのざ
)
にも
得堪
(
えたへ
)
ねど
慕
(
した
)
はしさの
數
(
かず
)
は
増
(
まさ
)
りぬ
左
(
さ
)
りながら
和女
(
そなた
)
にすら
云
(
い
)
ふは
始
(
はじ
)
めて
云
(
い
)
はぬ
心
(
こゝろ
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
談話
(
はなし
)
の
聽人
(
きゝて
)
は
皆
(
みな
)
婦人
(
ふじん
)
で、
綺麗
(
きれい
)
な
人
(
ひと
)
が
大分
(
だいぶ
)
見
(
み
)
えた、と
云
(
い
)
ふ
質
(
たち
)
のであるから、
羊羹
(
やうかん
)
、
苺
(
いちご
)
、
念入
(
ねんいり
)
に
紫
(
むらさき
)
袱紗
(
ふくさ
)
で
薄茶
(
うすちや
)
の
饗應
(
もてなし
)
まであつたが——
辛抱
(
しんばう
)
をなさい——
酒
(
さけ
)
と
云
(
い
)
ふものは
全然
(
まるで
)
ない。が、
豫
(
かね
)
ての
覺悟
(
かくご
)
である。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“薄茶”で始まる語句
薄茶紬
薄茶色