)” の例文
かれ大毘古おほびこの命、高志こしの國に罷りでます時に、腰裳こしもせる少女をとめ、山代の幣羅坂へらさかに立ちて、歌よみして曰ひしく
ここに赤猪子が泣く涙、そのせる丹摺にすりの袖一〇ことごとに濕らしつ。その大御歌に答へて曰ひしく
ここにその樂の日になりて、童女をとめの髮のごとその結はせる髮をけづり垂れ、そのみをば御衣みそ御裳みもして、既に童女の姿になりて、女人をみなの中に交り立ちて、その室内むろぬちに入ります。