“日一日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひいちにち80.0%
ひまたひ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、こういう天正十三年というただならぬ世代の日一日ひいちにちを、その後の徳川家康は、果たして、どんな構想と心境をもって過していたろうか。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから日一日ひいちにちおなじことをして働いて、黄昏たそがれかかると日がうすづき、柳の葉が力なくれて水がくろうなるとしお退く、船が沈んで、板が斜めになるのを渡って家に帰るので。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
逗子の別荘にては、武男が出発後は、病める身の心細さやるせなく思うほどいよいよ長き日一日ひまたひのさすがに暮らせば暮らされて、はや一月あまりたちたれば、麦刈り済みて山百合やまゆり咲くころとなりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)