“中一日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかいちにち60.0%
なかいちんち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中一日なかいちにち置いて、敬太郎けいたろうは堂々と田口へ電話をかけて、これからすぐ行っても差支さしつかえないかと聞き合わせた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中一日なかいちにちおいて打ち合せをした時間に、電話をかけた男が、綺麗きれいな洋服を着て写真機をたずさえて私の書斎に這入はいって来た。私はしばらくその人と彼の従事している雑誌について話をした。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中一日なかいちんちいて、宗助そうすけやうや佐伯さへきからの返事へんじ小六ころくらせてやつた。其時そのとき手紙てがみしりに、まあそのうちうかなるだらうと意味いみを、れいごとくはへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
中一日なかいちんち置いて、宗助はようやく佐伯からの返事を小六に知らせてやった。その時も手紙のしりに、まあそのうちどうかなるだろうと云う意味を、例のごとく付け加えた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)