日一日ひまたひ)” の例文
逗子の別荘にては、武男が出発後は、病める身の心細さやるせなく思うほどいよいよ長き日一日ひまたひのさすがに暮らせば暮らされて、はや一月あまりたちたれば、麦刈り済みて山百合やまゆり咲くころとなりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)