“ひとまとめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一纏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従つてかれは三千代の顔や、容子や、言葉や、夫婦の関係くわんけいや、病気や、身分みぶん一纏ひとまとめにしたものを、わが情調にしつくり合ふ対象として、発見したに過ぎなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼はふと眼を転じて、あらわな白いかいなの傍に放り出された一束ひとたば書物かきものに気を付けた。それは普通の手紙の重なり合ったものでもなければ、また新らしい印刷物を一纏ひとまとめくくったものとも見えなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)