まとひ)” の例文
さうすると内骨屋町筋うちほねやまちすぢから、神明しんめいやしろの角をこつちへ曲がつて来る跡部あとべまとひが見えた。二町足らず隔たつたまとひ目当めあてに、格之助は木筒きづゝを打たせた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
まとひを振り立てたりしてけ付けた時の恐怖おそろしさが、ツイ近頃のことのやうに、小池の胸にいて來た。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
曼陀羅まんだらをぢびたる蓮の実は黄蕋きしべさがりてよきまとひ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
まとひもあります。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
まとひ金的きんてき、梯子は青竹
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)