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不敏
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ふびん
ふりがな文庫
“
不敏
(
ふびん
)” の例文
宮、貴様は自殺を為た上身を投げたのは、一つの死では
慊
(
あきた
)
らずに、二つ命を捨てた気か。さう思つて俺は
不敏
(
ふびん
)
だ!
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「宗輔は
不敏
(
ふびん
)
かもしれませんが男です、そのような大事について、たとえ母親にもせようちあけるようなみれん者なら、わたくしはわが子とは申しません」
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
尤
(
もっと
)
も彼は二三暗示めいた言葉を洩らさぬではなかったが、
不敏
(
ふびん
)
な私には、その暗示を解釈する力はないのだ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「自分をおいてはない。
不敏
(
ふびん
)
といえども、それに比すものは自分以外の誰がいよう」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日
(
こんにち
)
の人才を
滅
(
ほろぼ
)
す者は、
曰
(
いは
)
く色、曰く高利貸ぢやらう。この通り
零落
(
おちぶ
)
れてをる僕が気毒と思ふなら、君の為に
艱
(
なやま
)
されてをる人才の多くを一層
不敏
(
ふびん
)
と思うて遣れ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
究竟
(
つまり
)
貴方と私とは性が合はんので御座いませうから、それはもう
致方
(
いたしかた
)
も有りませんが、そんなに
為
(
さ
)
れてまでもやつぱりかうして慕つてゐるとは、
如何
(
いか
)
にも
不敏
(
ふびん
)
な者だと
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
“不”で始まる語句
不可
不思議
不憫
不図
不味
不審
不埒
不幸
不愍
不相変