“たむろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タムロ
語句割合
99.2%
屯所0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将校下士官は自分らだけでブロックをつくって筏の前部にたむろしていたが、そういう権力の存在が、そろそろ無言の威圧を示しはじめた。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
洞窟の入り口にたむろしている、丹生川平の郷民達は、こう口々に喚きながら、枯れ木や枯れ草をうず高いまでに、洞窟の扉の前に積んだ。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おい、雨露次とやら。きさまあ侍だな。いまの手なみは舟芸人の芸当じゃあるまい。……いや、そんなことは、あとで訊こう。とにかく屯所たむろまで来てもらおうか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか、うぬがいわぬなら、うぬの女房の口から訊こう。……ばかな亭主だ。ここで、すんなりと泥を吐いてしまえば、病人の女房も、痛い目にもあわず、すぐ屯所たむろから帰されるものを」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)