“屯集”の読み方と例文
読み方割合
とんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いも味噌みそ醤油しょうゆを与えると、それらの窮民らは得るに従って雑炊ぞうすいとなし、所々の鎮守ちんじゅやしろ空地あきちなどに屯集とんしゅうして野宿するさまは物すごいとさえ言わるる。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
筑波つくば辺に屯集とんしゅうした賊徒どものうち甲州路または中仙道なかせんどう方面へ多人数の脱走者が落ち行くやに相聞こえるから、すみやかに手はずして見かけ次第もらさずち取れという意味のことがしたためてあり
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それらの百姓仲間は中津川の宿はずれや駒場村こまばむらの入り口に屯集とんしゅうし、中津川大橋の辺から落合おちあいの宿へかけては大変な事になって、そのために宿々村々の惣役人そうやくにん中がとりあえず鎮撫ちんぶにつとめたという。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)