よこ)” の例文
不用の布をいてよこに織り込むものでありますが、これも色と模様とさえよかったら、見違えるほどの効果を示すでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
俊成卿女しゅんぜいきょうじょの歌や式子しょくし内親王のお歌。そのほかにも数ある代表的な作者たちの錦繍きんしゅうのようにたてよことの錯雑した作品。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
恋の糸とまことの糸を横縦に梭くぐらせば、手を肩に組み合せて天を仰げるマリヤの姿となる。狂いをたてに怒りをよこに、あられふる木枯こがらしの夜を織り明せば、荒野の中に白きひげ飛ぶリアの面影が出る。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一杼ひとひ一杼とよこをつむ。
織工 (新字新仮名) / 根岸正吉(著)
丹波布たんばふ二種。原寸大。左方のは木綿。右方のはよこ木綿、たて絹。日本民藝美術館蔵。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)