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邪
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よこ
ふりがな文庫
“
邪
(
よこ
)” の例文
獨り者の四十男が、美しくも惱ましい主人の女房に、
邪
(
よこ
)
しまの戀慕をして居たことは、お作の困じ果てた言葉の末にもよく現はれます。
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それとも思い
邪
(
よこ
)
しまなるものは遂に正しきものに面を向ける事が出来ないのであろうか。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
見分
(
けんぶん
)
するに
忍
(
しの
)
びざる所なり故に此半四郎も己正直なる心より番頭久兵衞が
邪
(
よこ
)
しまなるを聞て
立腹
(
りつぷく
)
し殊に又今酒を
飮
(
のん
)
だる一ぱい
機嫌
(
きげん
)
ゆゑ
猶々
(
なほ/\
)
憤
(
いきど
)
ほり
烈
(
はげ
)
しく
直
(
たゞち
)
に油屋の見世へ
踏込
(
ふみこん
)
で番頭久兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
愛は直ちに不義であり、
邪
(
よこ
)
しまなもの、むしろ死によつて裏打されてゐる。
ラムネ氏のこと
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
卑怯な
邪
(
よこ
)
しまな意図が働いて居ると、考え
僻
(
ひが
)
められないことはなかった。
神の如く弱し
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
男人形のように清潔な感じのする村松金之助を今の今まで忘れずに居てくれたばかりでなく、気に染まぬ婚礼話の進行中に、ほのかなそして
邪
(
よこ
)
しまな記憶と
奇談クラブ〔戦後版〕:06 夢幻の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
保ち居るのみなり
然
(
さ
)
れば
新規
(
しんき
)
抱
(
かゝ
)
への用人安間平左衞門と言は當年四十歳餘りなれども心
飽
(
あく
)
まで
邪
(
よこ
)
しまにして
大膽不敵
(
だいたんふてき
)
の
曲者
(
くせもの
)
なり此者金銀を多く
所持
(
しよぢ
)
なし嘉川家
身代
(
しんだい
)
の
仕送
(
しおくり
)
をするにより主人も手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呵々
(
から/\
)
と氣違ひ染みた笑ひを突走らせるのは、黒髮も衣紋も滅茶々々に亂した妖婦お小夜、
金泥
(
きんでい
)
に荒海を描いた
大衝立
(
おほついたて
)
の前に立ちはだかつて、艶やかに
邪
(
よこ
)
しまな眼を輝かせます。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
“邪”を含む語句
無邪気
邪魔
邪気
邪悪
風邪
邪推
邪道
邪視
邪神
邪慳
邪心
邪氣
邪鬼
邪正
天邪鬼
無邪氣
風邪気
邪念
邪見
邪智
...