“邪智”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃち50.0%
じやち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篤実とくじつ謹厚きんこうと見えたが、その裏には、邪智じゃち佞才ねいさいもあった。上下に気うけがよかったが一面には自分へ追従軽薄をなすものを歓ぶふうもあった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
邪智じゃち深さで随一、横山というのは、狡猾無比こうかつむひ、これに、広海屋、長崎屋の毒々しい下品な智慧ちえを加えたら、なるほど、どのような悪事をも、天下の耳目をくらまして
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
押領あふりやうせんとたくむ智慧ちゑの深き事はかるべからずと雖も英智の贋物にせものにして悉皆こと/″\邪智じやち奸智かんちと云ふべし大石内藏助は其身放蕩はうたうと見せて君のあだを討ちしは忠士の智嚢ちなうを振ひ功名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これ邪智じやちふかきゆゑ也。あに狐のみならんや、人も又これたり。邪智じやちあるものは悪㕝あくじとはしりながらかくなさば人はしるまじとおのれ邪智じやちをたのみ、つひには身をほろぼすにいたる。