“じゃち”の漢字の書き方と例文
語句割合
邪智100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篤実とくじつ謹厚きんこうと見えたが、その裏には、邪智じゃち佞才ねいさいもあった。上下に気うけがよかったが一面には自分へ追従軽薄をなすものを歓ぶふうもあった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
邪智じゃち深さで随一、横山というのは、狡猾無比こうかつむひ、これに、広海屋、長崎屋の毒々しい下品な智慧ちえを加えたら、なるほど、どのような悪事をも、天下の耳目をくらまして
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
まだ十四歳の童子の言を、いちいち奥底ありげに疑って聞くのは、大人のわるい癖であり人間の邪智じゃちというものであるまいか。宗清は反省してみるのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)