“早過”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はやす71.4%
はやすぎ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四郎は其夕方ゆふがた野々宮さんの所へ出掛けたが、時間がまだ少し早過はやすぎるので、散歩かた/″\四丁目迄て、襯衣シヤツを買ひに大きな唐物とうぶつ屋へはいつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一度いちどはあんまり早過はやすぎたし、一度いちどはあんまり遲過おそすぎました。丁度好ちやうどいときらなければ、榎木えのきひろはれません。わたしがその丁度好ちやうどいときをしへてあげます。』とまをしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
日本歴史の誇とする元祿の文明が戰國時代の後百年ならずして起つたやうに、明治の時代はいつになつたら獨特の文明を發揮するのであらう。今から絶望するには早過はやすぎるかも知れぬ。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
きせたる奴はお前も知ての藪醫者やぶいしや長庵坊主ばうず相違さうゐ無しうばかりではわからぬがかぞへて見れば八年あと八月廿八日に寅刻なゝつおきして三日ゆゑいつもの通り平川の天神樣てんじんさまへ參詣に出掛でかけた處か早過はやすぎ往來ゆきゝの人はなしあめしきりにつよふりこまつたなれど信心しんじん參り少しもいとはず參詣なし裏門うらもん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)