早過はやす)” の例文
三四郎は其夕方ゆふがた野々宮さんの所へ出掛けたが、時間がまだ少し早過はやすぎるので、散歩かた/″\四丁目迄て、襯衣シヤツを買ひに大きな唐物とうぶつ屋へはいつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一度いちどはあんまり早過はやすぎたし、一度いちどはあんまり遲過おそすぎました。丁度好ちやうどいときらなければ、榎木えのきひろはれません。わたしがその丁度好ちやうどいときをしへてあげます。』とまをしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
このひとは、まだ御身おみわせるのにはすこ早過はやすぎるかとはおもわれたが、ただ本人ほんにん是非ぜひ御身おみいたい、一わせてもらえば、気持きもちおちついて、修行しゅぎょうはやすすむともうすので
従兄妹いとここひし合つて、青木さんの境遇きやうぐうにすれば多少たせう早過はやすぎもしたのであつたが、たがひおもひつめた若々わか/\しい熱情ねつじやうのまゝにおもつて結婚生活けつこんせいくわつにはいつた二人は、まる三年かんたそのころになつて
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「もう学校は引けたのかい。早過はやすぎるぢやないか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
早過はやすぎた。早過はやすぎた。』ときました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)