“二折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたお33.3%
ふたつおり33.3%
ふたつを33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひらめくは稲妻いなずまか、二折ふたお三折みおれ胸のあたりを、するりと走るやいなや、かちりと音がして、閃めきはすぐ消えた。女の左り手には九すん白鞘しらさやがある。姿はたちまち障子の影に隠れた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
絹はんけちを三角に二折ふたつおりとなしてくびに巻きて口をかくし、金縁薄色の黒眼鏡をかける。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
自分は洋劇の舞臺で見る戀人が愛するものゝたよりを讀む時のやうにへや中央まんなかに立つたまゝ二折ふたつをりにした小い紙片かみきれを兩手に持つて、滿腔の感激を出來る限り優しい作り聲のうちに沈壓させて
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)